車を持っていない場合、キャンプに行くときの移動手段として「カーシェアリング」と「レンタカー」のどちらにするか迷うことがあります。料金や仕組みだけでなく、出発時間や荷物量によっても向き不向きは変わります。
本記事ではキャンプ用途を前提に、代表的なカーシェアリングサービス「タイムズカー」と「レンタカー」を比較します。
目次
- 料金の仕組み
- 料金比較:1泊/2泊で利用した場合
- 保険・補償
- 何日前から予約できるか
- 出発時間と返却時間
- ステーション/店舗の数
- 利用可能な車種
- 車の状態
- 利用/返却手続き
- 返却場所の自由度
- タイムズカーとレンタカーのどちらを選べばよいか
料金の仕組み
まずはタイムズカーとレンタカーの料金の仕組みの違いを確認してみましょう。
タイムズカー(カーシェアリング)
車種は「ベーシック」、「ミドル」、「プレミアム」の3つのクラスに分類されており、クラスによって料金が変わります。ほとんどは軽自動車やコンパクトカーなどの「ベーシック」クラスで「ミドル」や「プレミアム」クラスはあまり見かけません。
予約時に予定利用時間を入力すればすぐに金額がわかります。レンタカーよりも料金体系がわかりやすく、キャンプで長時間利用する場合はお得な最大時間料金を利用可能。ガソリン料金も含まれているため満タン返しも必要ありません。
予約時には安心補償サービス 550円の有無も選べます。安心補償サービスに加入すれば、事故時のNOCなどの費用が免除となります。利用開始後の加入・取り消しはできません。
走行距離が20kmを超えると1kmあたり20円の走行料金がかかります。目的地までの距離がざっくりわかっていれば、以下のページで金額をチェックすることができます。
料金の詳細は以下のページをご覧ください。
レンタカー
レンタカー業者によっても料金体系が異なっており、タイムズカーよりも複雑です。タイムズカーより選べる車種のクラスが多く、保険などのオプションも複数用意されています。また、連休や繁忙期は金額が高くなるため、金額を知りたい場合、実際にWebサイト上で予約を途中まで進めて確認するのが確実です。
レンタカーはタイムズカーのように走行距離に制限がない場合は多いですが、返却時はガソリンの満タン返しが必要なため、ガソリン代が別途かかります。
料金はタイムズカーの方がシンプルでわかりやすく、レンタカーは複雑です。タイムズカーに比べてレンタカーは店舗数が少ないため、希望する店舗で借りられない場合、別の店舗を探すことになります。もしそれが他の業者だった場合は、料金体系をあらためて確認する必要があります。
料金比較:1泊/2泊で利用した場合
私は基本的にタイムズカーを利用していますが、実際にキャンプで車を借りる場合、以下の時間帯で使うことが多いです。
- 1泊の場合(土日):36時間(7:00 〜 翌日 19:00)
- 2泊の場合(3連休):60時間(7:00 〜 翌々日 19:00)
ソロまたはデュオキャンプが中心で、コンパクトカーを選ぶことが多く、都内から関東近県のキャンプ場まで移動しています。2泊の場合、二日目の日中は買物や観光に出かけるため、タイムズカーでは走行距離がかかります。安心補償サービス(550円)には必ず加入しています。
このような場合の料金を比較してみました。
以下のタイムズカーの料金は実際にかかった金額です。レンタカーについては、近くの業者のWebサイトで、タイムズカーと同様の条件で料金を調べてみました。保険・補償はフルで追加。ガソリン代は含まれていません。
1泊(土日)の場合
| タイムズカー | 合計:12,190円 内訳:8,800円 + 走行距離(142km)2,840円 + 保険・補償 550円 |
| レンタカー | 合計:18,920円 内訳:14,520円 + 保険・補償(フル)2,200円/日x2日分 ※ガソリン代は含まれていません。 |
2泊(3連休)の場合
| タイムズカー | 合計:18,550円 内訳:14,300円 + 走行距離(205km)3,700円 + 安心補償サービス 550円 |
| レンタカー | 合計:30,910円 内訳:24,310円 + 保険・補償(フル)2,200円/日x3日分 ※ガソリン代は含まれていません。 |
いくつかレンタカー業者のWebサイトを調べてみましたが、上記の条件の場合、基本的にはタイムズカーの方が料金を抑えることができるようです。
レンタカーの料金は、保険・補償をフルでつけた場合のものとなります。保険・補償を無しにしたとしてもタイムズカーの方が安いです。さらに、タイムズカーではガソリン代は必要ありませんが、レンタカーでは上記の料金にプラスでガソリン代もかかります。レンタカーは、連休やハイシーズンは価格が上がるため、平日などで利用すれば上記より安く借りれる場合がありますが、それでも基本的にはタイムズカーの方がお安く借りれるようです。
上記のレンタカーの料金はあくまで特定の業者のWebサイトで調べたものです。業者や内容が異なれば金額も変わりますので、実際に使いたい条件で調べてみることをおすすめします。
タイムズカーを借りた場合の実際の料金については以下の記事もご覧ください。
タイムズカーでキャンプ | 1泊/2泊借りた場合の実際の料金
保険・補償
事故やトラブルが発生した場合の負担も、タイムズカーとレンタカーで仕組みが異なります。キャンプでは長距離移動や山道を走ることもあるため、補償内容の考え方も確認してください。
タイムズカー(カーシェアリング)
基本料金の中に対人・対物・車両補償が含まれています。ただし、事故時にはNOC(ノンオペレーションチャージ)や修理費の一部負担が発生する場合があります。
予約時に「安心補償サービス(550円)」への加入の有無を選択することができます。加入すると、NOC、タイヤの実費、バッテリーあがり、キーのインロック、ガス欠、これらに関わる搬送(レッカー等)などの支払いが免除されるなど、自己負担が軽減される仕組みです。利用ごとに選択することができます。利用開始後の加入・取り消しはできません。
レンタカー
レンタカーも基本料金に保険は含まれていますが、免責額やNOCの扱いは業者によって異なります。追加料金で免責補償制度(CDWなど)に加入できるケースが多く、日数分の料金が発生することが一般的です。フルで保険に加入すると1日2,000円を超える場合もあります。補償内容は会社ごとに違うため、予約時に確認が必要です。
タイムズカーの安心補償は料金が低く設定されていますが、もともとの補償設計が異なるため単純比較はできません。レンタカーは業者ごとに条件が異なり、日数分の追加料金が発生するケースが一般的です。利用前に内容を確認しておく必要があります。
何日前から予約できるか
タイムズカーとレンタカーでは、何日前から予約できるかが異なります。予定にあわせて選択してください。
タイムズカー(カーシェアリング)
原則として利用日の2週間前から予約可能です。継続利用で貯めたポイントと無事故走行距離の条件を満たせば、3週間前から予約可能となります(タイムズカープログラム)。
ステーションによっては1週間前から予約可能な場合もあるようです。
予約可能な期間が短いため、1泊や2泊の長時間で借りたい場合、なかなか使える車が見つからない場合もあります。逆に、突発的にキャンプに行こうと思った場合、ステーション数が多いのでレンタカーより借りやすい可能性もあります。
レンタカー
数か月前から予約できる店舗が多く、タイムズカーに比べて予定が立てやすいです。
突発的にキャンプに行きたいと思った場合、日付が近いと借りれる車が見つかりにくいこともあります。
事前に予定を立てることができ確実に車を確保したい場合はレンタカーが安心。直前に予定が決まるような場合はタイムズカーが使いやすいです。
出発時間と返却時間
出発できる/返却できる時間が異なるため、予定にあわせて選択してください。
タイムズカー(カーシェアリング)
24時間利用可能。早朝や深夜でも好きな時間に出発/返却することができます。
キャンプで利用する際は、特に朝は早く出発したい場合があります。遠くのキャンプ場に早めに到着したい、渋滞を避けたい場合など、好きな時間に利用できるタイムズカーは便利です。
返却予定時間に間に合わなかった場合、返却時間を延長できる可能性もあります。
レンタカー
店舗の営業時間内での出発/返却となります。基本的に営業時間外の出発/返却はできません。
午前8:00〜午後8:00あたりを営業時間としている店舗をよくみますが、これより早い時間や遅い時間まで営業している店舗もあります。一部の店舗では、営業時間外返却に対応している店舗もあるようです。業者や店舗によって営業時間が異なるため乗りたい時間に利用可能か事前に確認する必要があります。
6〜7時など早朝から利用したい場合や返却が遅い時間になりそうな場合はタイムズカーがおすすめです。
ステーション/店舗の数
自宅から近い場所で借りられるか、借りられる場所が多いかによっても利用しやすさが変わってきます。
タイムズカー(カーシェアリング)
全国に多数のステーションがあり、住宅街や小規模な駐車場にも設置されています。とにかくステーション数が多いので、1つのステーションで借りられる車が見つからない場合も他のステーションで見つかる可能性が高いです。
レンタカー
駅前や幹線道路沿いに店舗が集中する傾向があります。店舗数はタイムズカーほど多くないため、近隣で見つからなかった場合は遠くの店舗を探す必要があります。
自宅から近い方がもちろん便利ですが、希望の条件で借りられる車が見つからない場合は、ステーション数が多いタイムズカーの方が便利です。
利用可能な車種
キャンプではテントやチェア、クーラーボックスなど荷物が増えやすく、車内スペースは重要です。どのような車種を利用可能かもチェックしてください。
タイムズカー(カーシェアリング)
利用可能な車種は「ベーシック」「ミドル」「プレミアム」の3つのクラスに分類されています。タイムズカーはステーション数は多いですが、借りることのできる車の多くは「ベーシック」クラス。軽自動車やコンパクトカーなど小型の車がメインとなります。
より車内が広く乗車可能人数の多い「ミドル」や「プレミアム」クラスの車はあまり見かけません。
キャンプスタイルにもよりますが、コンパクトな「ベーシック」クラスでキャンプに行く場合、荷物量的にデュオキャンプくらいまでが適していると思います。
レンタカー
軽自動車からミニバン、SUVまで幅広い車種を選べます。ファミリーキャンプやグループキャンプ、大型テントを積む場合など、荷物が多いキャンプではレンタカーの方が選択肢が多く便利です。
タイムズカーでは車種を指定して予約しますが、レンタカーではクラスのみで車種を指定できない場合もあります。
デュオキャンプやソロキャンプであれば小型車が多いタイムズカーでも問題ないですが、大人数や荷物量の多いキャンプでは大型車種を借りやすいレンタカーがおすすめです。
車の状態
無人のステーションから借りるタイムズカーと有人店舗で借りるレンタカーでは、借りた際の車の状態や安心度などが異なります。
タイムズカー(カーシェアリング)
基本的に前の利用者が使った状態で借りるため、忘れ物やゴミが残っている場合、車が汚れている場合、ガソリンが少ない場合などもあります。出発前の日常点検や傷がないかなども自分でチェックする必要があります。
問題があった場合タイムズカーに連絡すれば対応してもらえますが、予定に影響が出る可能性もあります。
※タイムズカー側でも定期的に点検や清掃は実施されているとのこと。これまでも数回ゴミが残っていたことはありましたが、基本的にはきれいな状態で気持ちよく使わせてもらっています。
レンタカー
清掃、点検、燃料などを店舗側でやってもらえるので、安心して使えます。
これまでタイムズカーを使っていても出発時の大きなトラブルに遭遇したことはまだありませんが、より確実かつ快適に車を使いたい場合、レンタカーの方が安心です。
利用/返却手続き
出発や返却時の手続きも異なります。
タイムズカー(カーシェアリング)
会員登録後、アプリやカードで解錠してそのまま出発できます。返却もアプリで完結します。対人での面倒な手続きは必要ありません。
レンタカー
利用開始時も返却時も店舗での受付が必要です。免許証の提示や契約内容の確認を経て出発するので、店舗に到着してから出発できるようになるまで時間がかかります。逆に、不安な点やオプションなど細かい点を相談することができます。
受付での手間を減らしたい、対人での手続きを省略したい場合はタイムズカー、細かい点まで相談したい場合はレンタカーがおすすめです。
返却場所の自由度
キャンプ後は疲れていることも多く、返却方法も確認しておきたい点です。
タイムズカー(カーシェアリング)
原則として、借りたステーションに返却します。家の近くで借りて家まで帰ってくる場合は特に問題ないと思いますが、片道利用はできません。
レンタカー
店舗によっては別の店舗への乗り捨ても可能で、片道利用に対応できます。
往復前提のキャンプであればタイムズカーでも問題ありませんが、帰りに別の場所へ立ち寄る予定がある場合はレンタカーの方が柔軟に動けます。
タイムズカーとレンタカーのどちらを選べばよいか
キャンプで1泊または2泊する場合、タイムズカーとレンタカーのどちらをえらべばよいかは用途やキャンプスタイルによって異なります。どちらが向いているかをまとめてみましたので、参考にしてもらえればと思います。
タイムズカー(カーシェアリング)が向いているケース
- コストを抑えたい
- コンパクトカーメインの利用でも問題ない
- 早朝や深夜に出発したい
- 予約の手間(業者や店舗、料金の調査)を減らしたい
- 出発/返却の手間や時間を減らしたい
- 家の近所で借りたい(ステーション数が豊富)
レンタカーが向いているケース
- ファミリーキャンプ/グループキャンプなどで大型車種を利用したい
- 数か月前から予約したい
- 清掃や点検など整備が行き届いた状態で借りたい
- 店舗で条件などを相談したい
- 片道利用をしたい
タイムズカー(カーシェアリング)もレンタカーもどちらも便利なサービスです。徒歩(電車)キャンプがメインの時期もありましたが、車を借りてキャンプに行くようになってからキャンプの幅が広がりました。
キャンプのスタイルや人数によって使いやすい車は異なります。その時その時の条件に合わせて、タイムズカーかレンタカーかを選んでみてください。