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バーベキュー・キャンプで使える炭の種類と特徴

炭の種類と選び方

」はバーベキューやキャンプを楽しむために欠かせない燃料です。炭の種類によって、火付きの良さ、火力燃焼時間匂いの強さなどが異なるため、目的に合った炭を選ぶことが快適なアウトドア体験につながります。

本記事では、代表的な炭の種類とその特徴、用途に応じた選び方、着火方法などについて説明します。

目次

  1. 炭の種類と特徴
    1. 黒炭(ナラ・クヌギ・マングローブ炭など)
    2. 白炭(備長炭など)
    3. 成形炭(人工炭)
  2. 炭に火をつける方法と道具
  3. 使用目的別・炭の選び方
  4. まとめ

炭の種類と特徴

」には大きく分けて木炭系成形炭系があり、それぞれに異なる燃焼特性や扱いやすさがあります。原料や製法によって性質が変わるため、用途に応じて適切なものを選ぶことが大切です。

黒炭(ナラ・クヌギ・マングローブ炭など)

黒炭」は、ナラやクヌギなどの広葉樹を比較的低温で炭化させた木炭系の炭です。火付きが良く扱いやすいため、バーベキューで広く利用されています。価格も比較的安価です。

  • 火付き:良好
  • 火力:中程度
  • 火持ち:やや短め
  • 煙や匂い:やや多い

マングローブ炭も黒炭の一種で、主に東南アジアで生産されており、火付きの良さと価格の安さが特徴です。煙と匂いがやや強い傾向がありますが、ホームセンターなどでも入手しやすく、手軽に使える炭として広く流通しています。

白炭(備長炭など)

白炭」は、ウバメガシなどの硬質な木材を高温で炭化し、急冷して作られる木炭系の高品質な炭です。火力が強く、燃焼時間も長いため、業務用途や本格的な調理に適しています。

  • 火付き:悪い(着火に時間がかかる)
  • 火力:非常に高い
  • 火持ち長時間
  • 煙や匂い:非常に少ない

叩くと金属音のような「キン」という音がするほど硬く、見た目も整った形状が多いのが特徴です。

成形炭(人工炭)

成形炭」は、バーベキューやキャンプなどのアウトドアシーンでもよく使われる人工炭です。粉状の可燃物を圧縮・成形して作られており、形状や品質が安定しているため、扱いやすくコストパフォーマンスにも優れています。

成形炭にはいくつかのタイプがあり、用途や特性によって選ぶポイントが異なります。

オガ炭(おがくず炭)

オガ炭」は、成形炭の中でも特にポピュラーな種類の一つで、製材時に出るおがくずを原料としています。おがくずを圧縮・高温炭化して作られる無添加の炭で、木材資源を有効活用したエコな燃料としても知られています。

形状は六角柱四角柱が多く、中心にちくわのような穴が空いているものもあり、通気性に優れ、燃焼効率が高い点が特徴です。備長炭に近い燃焼特性を持ち、火持ち火力ともに優れているため、業務用途でも広く使用されています。

  • 形状:中央に丸い穴の空いた六角柱四角柱など。通気性が良く、積みやすく安定して燃焼しやすい。
  • 火付き:中程度
  • 火力:高い
  • 火持ち:非常に長い
  • 匂い:非常に少ない

ヤシガラ炭(ココナッツチャコール)

ヤシの殻(ココナッツシェル)を原料にした成形炭で、近年では環境負荷の低さから注目を集めています。炭化処理により煙や匂いが非常に少なく、室内に近い環境や密閉性のある器具でも安心して使用できます。

燃焼時間が長く、火力も安定しているため、海外ではバーベキューやシーシャ(水タバコ)用として広く利用されています。見た目にも均一で扱いやすく、アウトドア初心者にもおすすめです。

  • 形状:立方体や円柱状でコンパクトなサイズが多く、密閉性のあるコンロにも適しています。
  • 火付き:やや悪い
  • 火力:高め
  • 火持ち長時間
  • 匂い:ほとんどなし

豆炭

木炭粉や無煙炭の粉末に少量の結合剤を加え、球状に圧縮・成形して作られた炭です。球状に成形された小型の炭で、火鉢や七輪など室内での使用を前提としていますが、一部では屋外での調理や簡易コンロを用いたバーベキューにも使われることがあります。

火力は穏やかで、長時間燃焼しますが、一酸化炭素が発生しやすいため換気が必須です。

  • 形状:小さな球状(団子型)で手のひらサイズ。複数個をまとめて使用することが多い。
  • 火付き:悪め
  • 火力:穏やか
  • 火持ち長時間
  • 注意点:屋外または換気の良い場所で使用

着火加工成形炭(簡易炭)

着火剤を含ませて加工された成形炭で、ライターやマッチで簡単に着火できます。初心者や手軽に火を起こしたいときに便利ですが、着火剤の匂いが気になる場合もあるため、調理前にはしっかりと燃やし切っておくと良いでしょう。

  • 形状:ちくわ型や角柱型が多く、通気性を考慮した穴あき構造になっているものもあります。
  • 火付き:非常に良い
  • 火力:中程度
  • 火持ち:やや短め
  • 匂い:強めの場合あり

炭に火をつける方法と道具

炭の種類によって着火のしやすさには大きな違いがあるため、目的に合った方法や道具を選ぶことが重要です。ここでは代表的な着火手段と、それに適した道具を紹介します。

着火剤+ライター

黒炭や簡易炭にはもっとも一般的な方法。固形またはジェル状の着火剤を使い、上に炭を積んで火をつけます。

チムニースターター(火起こし器)

筒状の金属容器に炭と着火剤を入れて点火すると、煙突効果で効率よく炭が加熱されます。白炭やオガ炭の着火に最適。

トーチバーナー

火付きの悪い炭(白炭やヤシガラ炭など)に直接火を当てて高温で一気に着火させる方法。手早く火起こしが可能です。

火消し壺で再利用した炭

一度使用して消火した炭(消し炭)を再利用することで、着火性が高まり、着火剤の節約にもつながります。

使用目的別・炭の選び方

炭は種類によって特性が大きく異なるため、用途や状況に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。

  • 手軽にバーベキューを楽しみたい → 黒炭・着火加工成形炭
  • 長時間じっくり調理したい → 白炭・オガ炭・ヤシガラ炭
  • 匂いや煙が気になる → ヤシガラ炭やオガ炭(無煙・無臭系)

まとめ

バーベキューやキャンプで使用する炭には、さまざまな種類があり、それぞれに燃焼特性扱いやすさに違いがあります。目的や使用シーンに応じて適切な炭を選ぶことで、より快適で安全なアウトドア体験を実現できます。

火付きの良さを重視するなら黒炭着火加工成形炭長時間調理には白炭オガ炭煙や匂いを避けたい場合にはヤシガラ炭が適しています。炭の特性を理解し、状況に応じた選択を心がけることが、アウトドアをより楽しくするポイントです。