キャンプ料理に欠かせないアイテムのひとつが「バター」です。風味やコクをプラスするだけで、簡単な料理でも本格的な味に仕上がります。しかし、外気温の変化によって溶けやすく、持ち運びには工夫が必要です。
本記事では、キャンプでバターを賢く使うための保存方法や代替品、活用レシピなどをご紹介します。
目次
キャンプにバターは必要?

「バター」はキャンプ料理において、風味とコクを加える万能な食材です。炒め物や焼き物に使用することで、素材の美味しさを引き立てる効果があります。
特に、ホイル焼きやパンに塗る用途では重宝され、簡単な調理でも満足感の高い一品に仕上がります。自然の中で味わうバターの香りは、特別なキャンプの時間をより豊かにしてくれます。
キャンプでのバターの活用法

バターはどんなキャンプ料理にも深みと香りを加えてくれます。焼きたての料理に乗せるだけでも贅沢な味わいに。私もキャンプには毎回持っていく定番食材のひとつです。
- バター醤油ごはん:
 炊きたてご飯にバターと醤油を少量加えるだけで、香ばしい一品に。
- ホイル焼き:
 きのこ、魚、肉などの素材にバターを加え、アルミホイルで包んで焼くだけで簡単に旨味たっぷりの料理に。
- パンやトーストに:
 朝食やおやつに、焼いたパンにバターを塗るだけで満足度アップ。
- 焼き芋にバターを乗せる:
 甘みとコクが合わさり、贅沢な味わいに。
- バターコーヒー:
 ブラックコーヒーに少量のバターを加えることで、エネルギー補給にもなる一杯が完成します。
バターの持ち運びで気をつけること
「バター」は温度の変化に弱く、気温が高い季節にはすぐに溶けてしまいます。溶けたバターが他の食材に移ってしまったり、容器の中で液漏れすることで、衛生面でのリスクも伴います。
また、におい移りもしやすいため、しっかりとした密閉対策が求められます。安全で快適に使用するためにも、持ち運び方法には十分な工夫が必要です。
バターを溶かさずに持ち運ぶコツ
「バター」を安全にキャンプへ持っていくためには、以下の工夫が有効です。
小分けにする
使用する分だけをラップやアルミホイルなどで包み、小型の密閉容器に入れておくと取り出しやすく衛生的です。
少量ずつ銀紙などで個包装されたバターや、小さなカップに入ったポーションバターなどを使えば、小分けにする手間も省けます。
市販のバターカッターを使うと、大きいバターを小分けにするのも簡単です。

小分けにしたバターを冷凍する
小分けにしたバターをジップロックなどのフリーザーバッグやタッパーなどの密閉容器に入れて冷凍します。小分けにしたバターをアルミホイルで包んでからフリーザーバッグやタッパーに入れれば、冷凍焼けを防ぎ、長期間でも風味や香りをしっかり保つことができます。
冷凍時のフリーザーバッグやタッパーをそのままキャンプに持っていけるよう量を調整しておくと、キャンプ当日の準備も簡単になります。
密閉容器に入れて、保冷剤と一緒にクーラーボックスへ
キャンプにバターを持って行く際は、フリーザーバッグやタッパーなどの密閉容器に入れ、保冷剤を入れたクーラーボックスや保冷バッグで持ち運びましょう。
溶けたバターが他の食材や荷物に染みるとベタついて最悪です。しっかり密閉できるフリーザーバッグやタッパーを選んでください。
バターの代用食材
キャンプでは気温や保冷環境によってバターが溶けやすく、扱いにくいこともあります。そんなときに便利なのが、チューブバターやギーといった代用品です。どちらも保存性や使い勝手に優れており、バターの代わりとして活躍します。
チューブバター

一見「バター」と書かれていますが、厳密にはバターではありません。
チューブタイプの商品は多くの場合、「乳等を主要原料とする食品」という分類に入り、バター風味スプレッドと呼ばれる加工食品にあたります。これは、バターに植物油脂や乳化剤などを加えて柔らかくしたもので、法律上は「バター」とは異なる扱いになります。
ただしこの加工によって、冷蔵庫から出してすぐ使える柔らかさや、溶けにくさといったメリットが生まれています。純粋なバターに比べてコクや香りはやや控えめですが、キャンプでは扱いやすく、パンに塗ったりホイル焼きに使ったりといった用途にぴったりです。
ギー(Ghee)

「ギー」は、無塩バターを加熱して水分と乳固形分を取り除いた純粋な乳脂肪です。バターよりも保存性が高く、常温でも保存できるため、キャンプに最適な食材といえます。
- 保存性が高い:
 常温での保存が可能で、特に夏場に重宝します。
- 高温調理に強い:
 発煙点が高く、炒め物や焼き物でも焦げにくい特性があります。
- 風味が豊か:
 ナッツのような香ばしい風味が特徴で、料理に深みを与えます。
サラダ油やバターの代用として使うことができ、キャンプ料理をより本格的な味わいに仕上げることが可能です。市販のギーも手軽に入手できますし、自宅でバターを加熱して自作することも可能です。
「ギー」については以下の記事もご覧ください。
バターの進化系「ギー」をキャンプに持っていこう:保存性・風味・使い勝手で選ぶ理由
まとめ
キャンプにおいて、「バター」は風味やコクを加える便利な調味料です。ただし、気温の変化に弱いため、持ち運びには冷凍や密閉容器の活用といった対策が欠かせません。より保存性を重視するなら、「ギー」を代用するのもひとつの手段です。調理方法に工夫を加えることで、キャンプごはんがさらに美味しく楽しいものになります。
 
 
 
 
 






